父から娘への愛情あふれる手紙から生まれた絵本
女の子が生まれたお父さんが、「娘は絶対に嫁に出さない!」などと言うのを聞いた事はありませんか? 最後は「冗談だよ」と笑いながらも、案外お父さんの本心だったりすることもありそうですね。今回は、そんな、子どもに対する愛情いっぱいのお父さんを中心に、ぜひご家族で読んでいただきたい絵本をご紹介します。
それは、アメリカ合衆国のオバマ大統領が、2人の娘たちに宛てた手紙をもとに作られた絵本です。父親として「子どもたちに伝えたいこと」を、平易な文章で優しく語りかけた心に響く作品です。
アメリカ合衆国大統領が2人の娘に伝えたかったこと
『きみたちにおくるうた むすめたちへの手紙』
オバマ大統領が2人の愛娘に綴った手紙から作られた絵本
オバマ大統領は、忙しい父親のための子育て支援サイト「
FATHERHOOD.GOV」を開設するなど、以前から、積極的に子育てにかかわろうという姿勢を見せていますね。そんなオバマ氏が、2人の娘に宛てて書いた手紙をもとに、『
ちびっこ きかんしゃ だいじょうぶ』を描いたローレン・ロングが絵を添えて出来上がった絵本が、2011年7月に日本で発売されたばかりの『きみたちにおくるうた むすめたちへの手紙』です。
この作品の中で、オバマ大統領は、アメリカだけでなく世界にも大きな影響を与えた人物13人を紹 介しながら、娘たちに、私たち人間が持つ限りない力について熱く語りかけています。
奴隷解放宣言に署名した第16代大統領リンカーンも登場
紹介される人々は、例えばアインシュタインやヘレン・ケラーのように誰もが知る偉人から、マヤ・リン(ベトナム戦争戦没者慰霊碑を設計した建築家)やジェーン・アダムズ(貧困をなくすために努力した社会事業家)のような、日本人には少し馴染みの薄い人物まで実に様々です。けれども、あきらめずに夢を追い求めた人や、勇気や信念を行動で示した人、芸術や科学の分野で大きな功績をあげた人など、子どもたちだけでなく大人でも触発されるような生き方をした人物が次々に登場し、「私も頑張ろう!」という思いが涌いてきます。
そんな人々の紹介を通して、オバマ大統領は子どもたちに対して「きみたちもかがやくひとになれる」「みらいをつくるのはきみたちだ」という力強いメッセージを発しています。大統領は、実際にこの作品を持って、子どもたちに読み聞かせを行うこともあるようです。(ホワイトハウスによるオバマ大統領の読み聞かせ映像「President Obama Reads to Schoolchildren」は、
こちらから)
大統領のこのメッセージは、単に愛娘2人に対して送られたものではなく、未来を創造する世界中の子どもたちに向けて発せられたものだと感じます。読後には希望や勇気といった言葉が思い出され、前向きで明るい気持ちになれる作品です。
【書籍DATA】
バラク・オバマ:文 ローレン・ロング:絵 さくま ゆみこ:訳
価格:1575円
発売日:2011/7/6
出版社:明石書店
推奨年齢:5・6歳くらいから
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