メディアファクトリー刊 1155円(税込)
『
けもの道』刊行記念、藤村忠寿ロングインタビュー“完結編”をお送りします。
前回は、『水曜どうでしょう』に藤村Dが積極的に「出演」するようになったきっかけが、宮崎シーガイアのロケっだった、てトコまででした。
※最初から読む方は、
PART1からどうぞ。
カメラの横から出てくる手
藤村:シーガイアで朝食にパンを食べてる時に、嬉野(雅道)さんが最初、「あれ、美味しそうだな」って、カメラの横から手を出したんです。その画面を脇で見てて、単純に「いいなぁ」と思ったんですね。タレントが食べるより、カメラの横から手が出て「うまい、うまい」って言ってた方が、視聴者に信用されるだろうな。僕らの役割ってそういうことなんだなって、その瞬間にハッキリしました。
―例えば『電波少年』の猿岩石シリーズだと、現場のディレクターもカメラマンも出てこないじゃないですか。見てる側としては、それって不自然な感じがしてたんです。
藤村:東京の番組だと、準備をキッチリして段取りも組んで撮るんですよ。でも、うちの番組は僕と嬉野さんしかスタッフがいないんで、ちゃんと段取りができないんですよ。だけど、「うまくいかなくてもいいから」って、ヨーロッパを回っちゃったりするから、段取りがうまくいかない事がメインになってきちゃう。「ヨーロッパ行った」ってことだけでテンパっちゃうんで(笑)、そこが違いですね。
―確かに、そこでの4人のやり取りが、毎回最大の魅力になってます。
藤村:いつも大泉くんから「それを魅力にしちゃダメでしょう」って言われるんだけどね(笑)。
―2002年にレギュラー放送のピリオドを打って、それ以降、何か変化はありましたか?
藤村:安心したっていうのがありましたね。大泉くんは「この番組は一回終わったから、もう終わることがない。安心しました」って言い方をしてました。だから、今回の新作を放送するまで4年間のブランクが空いたけど、少しもあせらなかったというか。まあ、この先、20年、30年あるわけだから。